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高次脳機能障害の理解と診察

平山 和美 (編著)

株式会社 中外医学社

316 頁  (2017年12月)

Android 対応製品 iOS/iPhoneOS対応製品

eBook Price(ダウンロード販売): ¥7,344 (税込) 

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リリース日: 2018年04月27日

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Clinical Neuroscienceで大人気の連載、待望の書籍化!

・いつでもどこでも知りたいテーマを辞書を引くように学べる構成
・「難しい」「暗記物」「複雑」という高次脳機能障害のイメージががらりと変わります!

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本書はClinical Neuroscience 誌に2011 年1 月から2017 年7 月まで連載された「高次脳機能障害の理解と診察」をまとめたものである.掲載後に気づいたいくつかの誤りを修正した.また,脳画像上の病巣の位置から起こりうる症状とその症状の説明がある章をみつけられるように,本のはじめに「MRI からの症状の推測」のページを加えた.

体積の面から言えば,損傷により麻痺や感覚障害をきたす脳部位はほんの一部であり,大部分が高次脳機能に関わっている.したがって,高次脳機能障害による困難に直面している患者や家族は多い.その人達を悩ます大きな問題の一つは,患者に何が起こっているのか分からないという困惑や不安,混乱である.この疑問に答えるためには,医療従事者自身がこの障害について概要を理解している必要がある.症状についての理解を得ることで,本人や家族の対処行動が著しく改善することを多く体験してきた.その理解をもとに自ら工夫した代償手段を,私達に教えてくれた患者や家族もいた.もちろん障害の理解は,治療やリハビリテーションの基礎ともなる.

医療従事者の中からは「高次脳機能障害は難しい」「暗記ものである」「複雑である」という声を聞く.私自身,高次脳機能障害学が好きな人間なので身贔屓なのかもしれないが,そうではないと思っている.必要なのは知識を貯め込むことではない.それは書物に任せればよい.不思議な振る舞いをする患者に出会い何が起こっているのか疑問に思ったとき,目の前に脳画像があり症状として何が起こるのだろうかと考えたとき,これではないかと見当をつけ適切な情報に辿り着ける程度の大枠の理解を得ることである.また,解きほぐせば決して複雑ではなく,かなり分かりやすい説明ができる症状が多いと思っている.

本書の目的は,なるべく多くの医療従事者に高次脳機能障害に興味をもっていただき,上記のような必要が生じたときにすばやく役立つ情報を提供することである.多忙な臨床の合間に辞書を引くように利用していただくことを念頭に,その章を読むだけで取り上げた症状の理解に必要な情報のほとんどが得られるようにした.したがって,他の章との間で内容の重複がかなり多く,通読される場合にはしつこく感じられるであろう.読み飛ばしていただきたい.記載順序は言語,視覚,聴覚など障害される機能ごとに大きなブロックに分け,その中で解剖と生理,関連領域のMRI による同定,個々の症状,診察法の順に章立てして説明した.説明の分かりやすさを重視したため,私の考えが入りすぎたり,単純化がすぎたりした個所もあると思う.その症状に興味を持たれた方は,あくまでも本書を入り口と考え,ぜひ引用文献などからたどって理解を深めていただきたい.

本書で取り上げた大部分の症状について,症例の簡単な記述と脳画像を添えることができた.このような企ては,とても私一人の力では実現できないものであった.各症状に詳しい多くの先生方に御指導,御共著をいただいた.面識もないのに突然,メールや手紙を差し上げて依頼した先生も少なくないが,皆さん快く協力してくださった.各章の謝辞に御名を挙げた先生方からは,貴重なアドバイス,資料や画像の提供をいただいた.ご協力いただいたどの先生からも,高次脳機能障害学への情熱が伝わってきた.ここに感謝します.

終わりに,連載から本書の発刊にいたるまでご尽力いただいた中外医学社の皆様に感謝します.


2017年11月

平山 和美


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MRI 画像からの症状の推測

Ch. 1 総論

言語

Ch. 2 言語の解剖と生理

Ch. 3 言語関連脳領域のMRI による同定

Ch. 4 純粋失構音

Ch. 5 伝導失語

Ch. 6 失名辞失語

Ch. 7 Broca 失語

Ch. 8 Wernicke 失語

Ch. 9 全失語

Ch. 10 超皮質性運動失語

Ch. 11 超皮質性感覚失語

Ch. 12 視床失語・線条体失語

Ch. 13 純粋失読

Ch. 14 失読失書

Ch. 15 純粋失書

Ch. 16 失語・失読・失書の診察

視覚

Ch. 17 視覚認知の解剖と生理

Ch. 18 視覚認知関連脳領域のMRI による同定

Ch. 19 大脳性色覚障害

Ch. 20 視覚性失認の諸型

Ch. 21 知覚型視覚性失認(視覚性形態失認)

Ch. 22 統合型視覚性物体失認

Ch. 23 連合型視覚性物体失認

Ch. 24 相貌失認

Ch. 25 街並失認

Ch. 26 腹側の流れの損傷による視覚認知障害の診察

Ch. 27 失運動視症

Ch. 28 視覚性注意障害(背側型同時失認)

Ch. 29 視覚性運動失調

Ch. 30 把握の障害

Ch. 31 腹背側・背背側の流れの損傷による視覚認知障害の診察

聴覚

Ch. 32 聴覚認知の解剖と生理

Ch. 33 聴覚認知関連脳領域のMRI による同定

Ch. 34 純粋語聾

Ch. 35 環境音失認

Ch. 36 音源定位障害

Ch. 37 聴覚認知障害の診察

体性感覚

Ch. 38 体性感覚認知の解剖と生理

Ch. 39 体性感覚認知関連脳領域のMRI による同定

Ch. 40 知覚型触覚性失認

Ch. 41 連合型触覚性失認

Ch. 42 多様式失認

Ch. 43 触覚性失認の診察

行為

Ch. 44 行為の解剖と生理―できなくなる行為障害の背景

Ch. 45 行為の実行に関連する脳領域のMRI による同定

Ch. 46 自己身体定位障害

Ch. 47 観念性失行

Ch. 48 観念運動性失行

Ch. 49 口舌顔面失行

Ch. 50 着衣失行

Ch. 51 できなくなる行為障害の診察

Ch. 52 行為の解剖と生理―してしまう行為障害の背景

Ch. 53 行為の抑制に関連する脳領域のMRI による同定

Ch. 54 把握反射

Ch. 55 本能性把握反応

Ch. 56 模倣行動

Ch. 57 使用行動

Ch. 58 収集行動

Ch. 59 してしまう行為障害の診察

記憶

Ch. 60 記憶の解剖と生理

Ch. 61 記憶に関連する脳領域のMRI による同定

Ch. 62 言語性短期記憶障害

Ch. 63 海馬とその周辺の損傷による健忘

Ch. 64 脳弓の損傷による健忘

Ch. 65 視床の損傷による健忘

Ch. 66 内包膝部の損傷による健忘

Ch. 67 脳梁膨大後域の損傷による健忘

Ch. 68 前脳基底部の損傷による健忘

Ch. 69 人物・風景の意味記憶障害

Ch. 70 単語・記号の意味記憶障害

Ch. 71 物品の意味記憶障害

Ch. 72 記憶障害の診察

右半球症状

Ch. 73 右半球の解剖と生理

Ch. 74 右半球症状に関連する脳領域のMRI による同定

Ch. 75 道順障害

Ch. 76 半側空間無視

Ch. 77 半身無視

Ch. 78 片麻痺の無認知

Ch. 79 右半球症状の診察

特記事項

※今日リンク、YNリンク、南山リンクは現在AndroidOSには未対応となっております。何卒ご了承下さいませ。

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