日常診療における消化器治療薬の使い方

  • ページ数 : 258頁
  • 書籍発行日 : 2013年10月
  • 電子版発売日 : 2014年2月28日
¥5,280(税込)
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商品情報

内容

ガイドラインに基づいた消化器疾患治療の羅針盤

消化器疾患は日常診療において最も遭遇する機会が多い。なかでも、腹痛や下痢などの急性症状に対しては、瞬時に適切な診断を下し最善の標準治療を施す必要がある。しかし、あまたのガイドラインすべてに精通することは必ずしも容易でない。そこで本書では、これらガイドラインのポイントをまとめた上、第一選択・第二選択の治療薬の使い方を端的にわかりやすく提示した。

序文

日常診療では様々な疾患の診療が行われるが,その中でも消化器疾患は最も多い疾患の1つである.また長期管理の対象となる患者が大部分を占める循環器疾患,内分泌代謝疾患と異なって,日常診療で対応する消化器疾患には感染症や消化性潰瘍,膵炎,胆石発作などの急性期・亜急性期の疾患が多い.腹痛や下痢などの急性消化器症状を訴えて受診した患者の鑑別診断を行い,適切に診断を下して最良の治療を行っていくことは,プライマリケアの現場では必ずしも簡単なことではない.本書は,そのような日常の消化器疾患の診療の困難さに直面しているプライマリケアを行う医師が腹部症状を訴えて来院する患者を診療するときに最大限役立つように企画されている.

消化器疾患の治療に関しては,最近多数の診療ガイドラインが作成されている.医師は個々のガイドラインに精通していることが求められているが,すべてのガイドラインに精通することはそれほど容易なことではない.現在でも年間800件程度の医療裁判が行われているが,その30%程度はガイドラインの内容が訴状に含まれていると聞き,不安を感じる医師も多いのではないかと考える.そこで本書では,現在出版されている診療ガイドラインを提示するとともに,その内容をできるだけとりいれて治療プランを示している.さらに,第一選択治療で効果が不十分であったときの第二選択治療に関しても治療案を堤示し,プライマリケアに携わる医師だけではなく,基幹病院で専門医として働く医師が読んでも十分に役立つ内容としている.

本書は開学以来30年以上消化器疾患の診療一筋に研鑽を続けてきた島根大学第二内科グループが総力を挙げて作成した診療指南書であり,多くの先生方の読みやすさも考慮して薬剤名は一般名と共に商品名も併記させていただいた.本書を利用すれば,プライマリケアを担当する先生方が日常診療でよく遭遇する消化器疾患の診療に困難を感じられることが少なくなるだろうと確信している.多くの先生方が日常診療の現場で本書を利用していただくことを期待しています.


2013年8月

木下 芳一

目次

第1章 上部消化管疾患

1.逆流性食道炎

2.非びらん性胃食道逆流症

3.アカラシア

4.機能性ディスペプシア

5.H. pylori関連性消化性潰瘍

6.NSAIDs/アスピリン関連消化性潰瘍

7.H. pylori関連胃炎

第2章 下部消化管疾患

1.単純性下痢症

2.単純性便秘

3.過敏性腸症候群

4.細菌性下痢症

5.腸結核

6.ウイルス性腸管感染症

7.Crohn病

8.潰瘍性大腸炎

9.虚血性腸炎

10.大腸憩室症

11.痔核

第3章 肝疾患

1.急性ウイルス性肝炎

2.B型慢性ウイルス性肝炎

3.C型慢性ウイルス性肝炎

4.アルコール性肝障害

5.肝硬変

6.NASH/NAFLD

7.自己免疫性肝炎

8.原発性胆汁性肝硬変

9.原発性硬化性胆管炎

第4章 膵臓・胆道疾患

1.胆石症

2.急性胆 炎・胆管炎

3.急性膵炎

4.慢性膵炎

5.自己免疫性膵炎


事項索引 

薬剤名索引

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書籍情報

  • ISBN:9784498140325
  • ページ数:258頁
  • 書籍発行日:2013年10月
  • 電子版発売日:2014年2月28日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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