がんのリハビリテーションQ&A

辻 哲也 (編著)

株式会社 中外医学社

176 頁  (2015年5月)

Android 対応製品 iOS/iPhoneOS対応製品

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リリース日: 2015年07月10日

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がんリハビリテーションを学ぶための実践的な入門書!

実際の現場で必要となる知識や技術を学べる書学者向けの書として、リハビリテーションを実践するために、がん医療に携わる医師、看護師、理学療法士など、各々が何を考えどう動くべきかをQ&A形式で解説した。
実際の現場で必要となる知識や技術を学べる初学者向けの書として、他職種チームの方々の日々の臨床にとっても役立つ一冊に。

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*AndroidOSでの導入方法の詳細は こちら

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本邦では,がんの死亡率は年々減少傾向である一方,がん生存者は軒並み増加している.がんは,「不治の病」の時代から「共存する」時代へと変化し,リハビリテーションが大きな役目を果たすようになった.本書では,医師のみならず,看護師やPT,OT,STも著者に迎え,各々がどのような役割を担い,何を考えどう動くべきかをQ&A形式で解説した.がんリハの現場で遭遇する種々の疑問が解決し,実際に使える力が身に付く頼れる1冊だ.


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序文

我が国では,がんの治療を終えた,あるいは治療を受けつつあるがん生存者が500万人を超える時代を迎え,がんが"不治の病"であった時代から"がんと共存"する時代になりつつあります.がん患者にとっては,がん自体に対する不安とともに,がんの直接的影響や手術・化学療法・放射線療法などの治療により生じる身体障害に対する不安も同じくらい大きいものですが,これまで積極的に対応されてきませんでした.

そのような状況の中,2006年に制定された「がん対策基本法」では,基本的施策として,がん患者の療養生活の質の維持向上を行うことが国の責務であることが明確にされました.2012年度から始まった新たな「がん対策基本計画」では,分野別施策と個別目標のひとつにリハビリテーションが初めて取り上げられました.「がん患者の病状の進行に伴い,次第に日常生活動作に障害を来し,著しく生活の質が悪化することがしばしば見られることから,がん領域でのリハビリテーションの重要性が指摘されている」と問題提起され,取り組むべき施策として,「がん患者の療養生活の質の維持向上を目的として,運動機能の改善や生活機能の低下予防に資するよう,がん患者に対するリハビリテーション等に積極的に取り組んでいく」と明記されています.

がんリハビリテーションを実践するためには,がんの病態やがん治療に関する全般の知識が必要とされると同時に,精神心理,認知障害,摂食嚥下障害,運動麻痺,四肢の浮腫,呼吸・循環障害,病的骨折,切断などの障害に対する高い専門性が要求されますが,がんリハビリテーションに関する専門的な知識および技能を有する医療スタッフがいまだ十分に育成されていないのが我が国の現状です.

そこで,がんリハビリテーションを学んでいくための,実践的な入門書として本書を企画しました.2007年度から厚生労働省委託事業(現在は後援事業)として,「がんのリハビリテーション研修CAREER(Cancer Rehabilitation Educational program for Rehabilitation teams)」が開始され,我が国でも本格的に専門家育成の取り組みが始まったことから,同研修の講師を中心に,現在,第一線でがん医療やリハビリテーションに携わっておられる先生方に執筆をしていただきました.研修会のプログラム内容に準拠し,疑問点や問題点などをQ&A形式で解説しています.

がん患者が,がんの経過に合わせた最善な治療やケアを受けるためには,様々な職種がチームを組み,多職種チーム医療を展開し,治癒を目指した治療からQOLを重視したケアまで切れ目のない支援体制を確立していくことが必要です.がんリハビリテーションに携わる医療スタッフが,それぞれどのような役割を担い何を考えどう動けばいいのか,実際の現場で必要となる知識や技術を学べる初学者向けの書として,がん医療に携わる医師,看護師,理学療法士,作業療法士,言語聴覚士,管理栄養士,歯科衛生士,臨床心理士,介護福祉士,ソーシャルワーカーなどの多職種チームの方々の日々の臨床のお役に立てるものと自負しています.

本書が,がん医療の質の向上に貢献し,がん患者さんのQOL向上の一助となることを期待しております.


2015年5月

慶應義塾大学医学部 リハビリテーション医学教室

腫瘍センターリハビリテーション部門

辻 哲也


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I がんのリハビリテーション総論

Q1 がんリハビリテーションを取り巻く現状を教えてください(診療報酬,研究や教育の動向など).

Q2 病期別のリハビリテーションについて教えてください (目的とEBMに基づいた治療法).

Q3 リハビリテーションのガイドラインはありますか?  どのように活用すればよいですか?

II 周術期リハビリテーション,患者評価のポイントとリハビリテーションの実際

A.頭頸部がん(頸部郭清術)

Q4 頸部郭清後の外科的治療で生じる障害はどのようなものですか?

Q5 術前・術後においてのリハビリテーションの 目的,流れ,気をつけるポイント・注意点などについて教えてください.

Q6 リハビリテーションを行う際に必要な評価とリハビリ計画の 立てかたについて教えてください.

Q7 治療に関わるスタッフが連携する際のポイントおよび注意点を, 各職種の立ち位置や役割をふまえて教えてください.

B.乳がん

Q8 乳がんの外科的治療で生じる障害はどのようなものですか?

Q9 術前・術後においてのリハビリテーションの 目的,流れ,気をつけるポイント・注意点などについて教えてください.

Q10 リハビリテーションを行う際に必要な評価とリハビリの計画の立てかたについて教えてください.

Q11 治療に関わるスタッフが連携する際のポイントおよび注意点を, 各職種の立ち位置や役割をふまえて教えてください.

C.開胸・開腹術

Q12 開胸・開腹術によって生じる障害とはどのようなものですか?

Q13 術前・術後においてのリハビリテーションの 目的,流れ,気をつけるポイント・注意点などについて教えてください.

Q14 リハビリテーションを行う際に必要な評価とリハビリの計画の 立てかたについて教えてください.

Q15 治療に関わるスタッフが連携する際のポイントおよび注意点を, 各職種の立ち位置や役割をふまえて教えてください.

D.骨・軟部腫瘍

Q16 骨・軟部腫瘍の外科的治療で生じる障害はどのようなものですか?

Q17 術前・術後においてのリハビリテーションの 目的,流れ,気をつけるポイント・注意点などについて教えてください.

Q18 リハビリテーションを行う際に必要な評価とリハビリの計画の立てかたについて教えてください.

Q19 治療に関わるスタッフが連携する際のポイントおよび注意点を,各職種の立ち位置や役割をふまえて教えてください.

III 化学療法・放射線療法の副作用とリスク管理

A.リハビリテーション処方上でのポイント・注意点などを教えてください.

Q20 化学療法と放射線療法の副作用(リスク管理において必要な知識)には どのようなものがありますか?

Q21 リハビリテーション処方上でのポイント・注意点などを教えてください.

B.患者評価のポイントとリハビリテーションの実際

Q22 リハビリテーション実施において必要となる 化学療法.放射線療法の患者評価ポイントを教えてください.

Q23 有用なチームアプローチのために, 各職種の立ち位置・果たすべき役割を教えてください.

C.造血幹細胞移植前後の反応

Q24 移植前および移植後のリハビリテーションの役割・内容を教えてください.

Q25 各職種の立ち位置や果たすべき役割をふまえ, 有用なチームアプローチとなるリハビリテーション計画の実際を教えてください.

IV 骨転移患者への対応.患者評価のポイントとリハビリテーションの実際

Q26 骨転移の病態とリスク管理について教えてください.

Q27 骨転移患者にリハビリテーションを行ううえで, 必要な評価のポイントを教えてください.

Q28 各職種の立ち位置や果たすべき役割をふまえ, 有用なチームアプローチとなるリハビリテーション計画の実際を教えてください.

V リンパ浮腫への対応

A.リンパ浮腫の予防

Q29 リンパ浮腫の発症予防と早期発見のための評価のポイントを教えてください.

Q30 リンパ浮腫予防期における各職種の立ち位置や果たすべき役割をふまえ, 有用なチームアプローチとなる指導の実際を教えてください.

B.リンパ浮腫の治療

Q31 リンパ浮腫治療のための評価のポイントを教えてください.

Q32 各職種の立ち位置や果たすべき役割をふまえ, 有用なチームアプローチとなりうるリハビリテーション計画の実際を教えてください.

VI 歩行障害・基本動作障害,ADL・IADL障害に対する対応

A.歩行障害・基本動作障害に対する対応

Q33 がん患者の身体機能の特徴(障害像)を教えてください. また,体力低下の予防はどのようなものがありますか?

Q34 がん患者へのリハビリテーションで 注意するポイント(病棟での離床支援,移乗,歩行などの対応)は何ですか?

B.ADL・IADLに対する対応

Q35 がん患者のADL・IADL障害の特徴にはどのようなものがありますか?

Q36 がん領域でよく使用されているADLの評価法について教えてください.

Q37 ADL・IADL障害が出た場合の リスク回避の方法・自助具・福祉用具の活用方法を教えてください.

VII がん患者の摂食・嚥下障害・コミュニケーション障害・口腔ケア

A.摂食・嚥下障害

Q38 がん患者の摂食・嚥下障害の特徴を教えてください.

Q39 がん患者の摂食・嚥下障害において, リハビリテーションを行う際に必要な評価について教えてください.また,それをもとに,どのようにリハビリの計画を立てたらよいですか?

Q40 がん患者の摂食・嚥下のリハビリテーションにおいて, 各職種の役割やそれぞれ気をつけるべきポイント,注意点を教えてください.

B.コミュニケーション障害

Q41 がん患者のコミュニケーション障害の特徴を教えてください.

Q42 がん患者のコミュニケーション障害において, リハビリテーションを行う際に必要な評価について教えてください. また,それをもとに,どのようにリハビリの計画を立てたらよいですか?

Q43 がん患者のコミュニケーション障害において, 各職種の役割やそれぞれ気をつけるべきポイント,注意点を教えてください. また,どのように連携していけばよいでしょうか?

C.口腔ケア

Q44 がん治療は口腔の健康にどのような影響を及ぼすのでしょうか?

Q45 がん患者における口腔ケアの必要性や基本的なケアの方法を教えてください.

VIII 緩和ケアが主体となる時期のリハビリテーション・アプローチ

Q46 進行がん,末期がんの患者の病態の特徴を教えてください.

Q47 身体機能の回復や社会復帰を目指すリハビリテーションと, 緩和ケアが主体となる時期のリハビリの違いを教えてください.

Q48 在宅復帰におけるリハビリテーションの役割を教えてください.

IX 心のケアとリハビリテーション

Q49 がん患者の心の動きは,症状の進行に伴ってどのように変化していくのですか?

Q50 心の専門家ではなくても,知っておいたほうがよい 精神心理的問題に関する基礎知識を教えてください.

Q51 リハビリテーションにおいては,特にどのような点に配慮してコミュニケーションをとったらよいですか?


索引

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