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CPX・運動療法ハンドブック 改訂4版 心臓リハビリテーションのリアルワールド

安達 仁 (編著)

株式会社 中外医学社

316 頁  (2019年7月)

Android 対応製品 iOS/iPhoneOS対応製品

eBook Price(ダウンロード販売): ¥6,820 (税込) 

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リリース日: 2019年07月09日

CPXを利用しつくして心臓リハビリテーションを極める!

循環器疾患の病態解析や治療技術は著しく進歩し,心臓リハビリテーションについては社会的欲求の高まりと共にその必然性が叫ばれ,日本循環器学会のガイドラインでも新たに項目が設けられた.そんななか,本書は心肺運動負荷試験と運動療法の実際を“リアル”に解説し,多くの医師,スタッフから好評を得てきた.今版は最新情報を盛り込み,さらにバージョンアップ.CPXを利用し尽くして,心血管疾患の病態を深く理解できる1冊だ.

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循環器疾患の病態解析や治療技術は著しく進歩し,心臓リハビリテーションについては社会的欲求の高まりと共にその必然性が叫ばれ,日本循環器学会のガイドラインでも新たに項目が設けられた.そんななか,本書は心肺運動負荷試験と運動療法の実際を"リアル"に解説し,多くの医師,スタッフから好評を得てきた.今版は最新情報を盛り込み,さらにバージョンアップ.CPXを利用し尽くして,心血管疾患の病態を深く理解できる1冊だ.


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改訂4版の序

2009年に初版を出版してから10年が経過した.その間,AT談話会や循環器負荷研究会など運動負荷関連の研究会が姿を消し,運動負荷を省略して循環器診断を行うことが増えてきた.背景として,運動負荷試験は患者に大変な思いをさせるだけで情報が少ないという声が聞かれる.また,医学部の教育としても,臨床系の講義が増えている代償として生理学のような基礎医学の講義が減っているように感じる.そのため,運動生理学に興味を持ち,必要性を理解する若手医師が減っていることも原因と思われる.心疾患治療についても,相変わらず,心臓のパーツを治すことが最終目標と考え,その後は自分の仕事ではないと言う医師が多い.

治すことが最終目標と考え,その後は自分の仕事ではないと言う医師が多い. しかし,ここ数年,風向きが変わってきている.虚血性心疾患にしろ心不全にしろ,患者の側から健康寿命を延ばしてほしいとはっきりと言われるようになってきた.そのためには体を意のままに動かせることが必要で,そのようなことをターゲットにした治療法,すなわち心臓リハビリテーションの実施を希望する声が増加している.また,非侵襲的な治療法で心臓病を管理してほしいという声も増えてきた.筆者のもとにも,群馬県外からはるばると心臓リハビリテーションの実施や運動許容量の判定を求めて来院する患者さんがいる.医者ではなく患者さんのほうからCPXが要望される時代になってきている.

今年の日本循環器学会のガイドラインでも,心不全については慢性期を見据えた急性期治療が重要という考えのもと,急性心不全にも心臓リハビリテーションの項目が設けられた.また,慢性心不全に関しては疾病管理という項目名で心臓リハビリテーションによる心不全管理に多くのページが割かれている.心不全患者に心臓リハビリテーションを実施する際には運動療法が欠かせないため,心不全管理にはCPXが欠かせないということになる.また,慢性冠動脈疾患診断ガイドライン(2018年改訂版)にも,安定冠動脈疾患を疑う患者には最初に運動負荷試験でリスクの層別化を行うように記載されている.この場合はDuke scoreが勧告されているが,CPXを用いれば,膝痛のために歩行が十分できない患者でも実施でき,同時に心電図所見以外の観点から虚血重症度を判定できる.このように,CPXは心疾患治療に欠かせないものになっている.

CPXからは呼気ガス分析のほか,心電図,血圧,SpO2などのデータが得られる.心エコーや呼吸機能検査等の結果と併せて病態を鮮明にすることができる.そしてCPXのパラメータを適切に解釈すれば,治療法を決定するうえの大きな根拠となる.CPXはここ数年の間にかなり多くの病院に普及したとはいえ,いまだ十分とは言えない.決して安くはない機器ではあるが,患者さんに大きな恩恵をもたらすものである.この書が,さらなるCPX普及の助けになれば大きな喜びである.


2019年6月

群馬県立心臓血管センター
安達 仁


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第1章 CPXの目的

1 CPXで何がわかるか,誰にできるか

A CPXの特徴

B 他の負荷試験との相違点

C どのような患者に実施できるか

2 CPX中の測定項目

3 CPXの臨床応用

A 運動耐容能評価

B 運動処方作成・日常活動指導

C 息切れの鑑別

D 虚血重症度の判定・労作性狭心症治療方針決定

E 慢性心不全の病態解明・重症度把握,治療法決定

F ペースメーカ至適モードの設定

G 心不全における僧帽弁置換術(MVR)/形成術(MVP)の治療効果の予測

第2章 CPXの準備 ─ハード面─

1 呼気ガス分析装置

A ガス分析計の校正(キャリブレーション)

B 流量計の校正(キャリブレーション)

C 日常管理(精度管理)

D 呼気ガス分析器の検定

2 負荷装置

A サイクルエルゴメータ

B トレッドミル

3 フェイスマスクとマウスピース

A フェイスマスク

B マウスピース

4 室内環境

A 緊急事態への準備

5 呼気ガス分析装置のモニタ画面の設定

第3章 CPXの準備 ─ソフト面─

1 電極の貼りかた

A 事前準備

B 電極とコード

C 誘導法

2 検査の説明

3 運動負荷試験の禁忌

4 運動負荷試験中止基準

5 心電図異常陽性基準

A ST-T変化

B 不整脈

6 負荷試験中の注意点─呼吸法,漏らさないコツ─

A 呼吸法

B 顔の向き(センサの向き)

7 ウォームアップ,クールダウンの意味

8 患者の異常と考える前に─おしゃべり,呼気ガス分析装置の異常─

9 運動中の心拍出量および血管拡張能の測定

第4章 運動中の生体応答

1 自律神経活性・神経性調節・central command

2 心拍数

3 血圧応答

4 心拍出量・心収縮能・心拡張能

5  肺動脈楔入圧(PAWP),左室拡張末期圧(LVEDP),拡張期肺動脈圧(dPAP)

6 収縮期肺動脈圧(sPAP)

7 血流分配

8 呼吸パターン

9 血糖値

第5章 活動筋での酸素摂取量に影響を与える因子

1 フィック(Fick)の理論

2 心拍出量

3 骨格筋

4 骨格筋への血流

5 肺血流

6 呼吸機能

7 貧血

8 喫煙(COHb)

第6章 ランプ負荷試験の実際

1 ランプ負荷強度設定法

2 安静時にみるべきポイント

A 心電図,血圧

B 心拍数

C 酸素摂取量(VO2)

D ガス交換比(R)

E VE/VCO2

3 ウォームアップ

A 持続時間と強度決定法

B 酸素摂取量(phase I, phase II, τon phaseIII)

C VE/VO2,VE/VCO2の変化

D 心拍応答

4 ランプ負荷中に得られる指標

A 酸素摂取量

B 最高酸素脈(peak VO2/HR, oxygen pulse)

C VE/VO2,VE/VCO2

D VE vs. VCO2 slope

E PETCO2,PETO2

F TV-RR関係

G RR threshold

H Ti/Ttot

I 呼吸予備能(breathing reserve)

J SpO2

K Oscillatory ventilation

L OUES

5 回復期

A VO2/HRのjump up phenomenon(ジャンプアップ現象)

B VO2(τoff,タウオフ)

第7章 9パネルの読みかた

パネル3 VO2,VCO2

パネル5 Vスロープ

パネル6 VE/VCO2,VE/VO2のトレンドグラフ

パネル2 VO2/HRとHR

パネル8 ガス交換比(R)

パネル4 VE vs. VCO2 slope

パネル9 ETCO2,ETO2のトレンドグラフ

パネル1 VE

パネル7 TV/VE slope

第8章 パラメーターの総合的解釈

1 運動耐容能の指標─AT,peak VO2─

2 総合的解釈

A 運動耐容能低下の原因の推測

B 心拍出量評価

C 息切れ感の鑑別

D %peak VO2とVE/VCO2の関係─cardio-muscle panel─

E VE/VCO2とVE vs. VCO2 slope

第9章 疾患・病態別のCPX

1 虚血性心疾患

2 心不全

3 不整脈(発作性心房細動と心室頻拍)

4 肺高血圧症

5 R-Lシャント

6 成人先天性心疾患

7 CRT-D設定不全

第10章 運動処方

1 AT処方

A AT決定法と運動処方

B ATが決定不能な場合の運動処方

C 自転車エルゴメータとトレッドミルの対比

2 心拍処方(Karvonenの式)

3 自覚的運動強度による処方

4 トークテストによる処方(坂道が多い地域での運動処方)

5 RR thresholdを用いた運動処方

6 重症心不全への処方

7 不整脈患者への処方

8 ICD,CRT-D患者への処方

9 ポジティブリモデリングと運動処方

10 HR<110の勧め

11 運動処方レベルの確認法

12 HIIT(high intensity interval training)

第11章 CPXの実例

1 低体重の正常例

2 高齢者

3 鍛錬者

4 重症肥満

5 重症糖尿病

6 大動脈弁狭窄症に対する大動脈弁置換術後

7 心不全による低体力:心臓リハビリテーション前後

8 狭心症(末梢病変)

9 狭心症:心臓リハビリテーション前後

10 大動脈弁閉鎖不全症+僧帽弁閉鎖不全症

11 oscillation

12 LVAD植え込みと心臓リハビリテーション実施前後

13 安静を好む正常心機能被検者の心房細動アブレーション前後

14 運動を好む正常心機能被検者の心房細動アブレーション前後

15 僧帽弁閉鎖不全症を伴う拡張型心筋症

16 大動脈弁置換術後

17 心房粗動

18 心房中隔欠損症

19 ファロー四徴症術後:ペダル回転数の影響

20 末梢動脈疾患

21 CTEPH BPA前後

22 胸水貯留状態

23 中等症肺気腫

24 運動習慣のある重症肺気腫

第12章 呼気ガス分析装置ミナトAE310S解析手順

1 ATの決定

2 各区間の決定

3 VE vs. VCO2 slopeの決定,印刷

4 VE/VO2-VE/VCO2関係の表示されたグラフの印刷

5 HR-VO2関係の回帰

6 TV/RR slopeの回帰

7 Ti/Ttotの評価

8 RR曲線の評価

9 エネルギー消費量の評価

第13章 運動療法実施法リアルワールド

1 心筋梗塞

A 発症から運動療法までの流れ

B リスク管理

C メディカルチェック

D ウォームアップ

E 有酸素運動

F レジスタンストレーニング

G クールダウン

H 維持期(phase III)心臓リハビリについて

2 狭心症

A 狭心症の至適治療

B 運動療法の効果と危険性

C 運動療法実施法

D 運動療法実施時の注意点

E PCI施行後の狭心症に対する心臓リハビリ

3 開心術後

A 開心術後の心臓リハビリ

B 【Phase I:急性期】術後〜1週間:個別プログラム

C 【Phase II:回復期】術後2週間〜退院まで:個別・集団運動療法

D 【Phase III:維持期】外来プログラム

E 開心術後のレジスタンストレーニングについて

4 心不全,LVAD植え込み患者

A 心不全患者に対する心臓リハビリ

B Phaseに応じた心臓リハビリのポイント

C LVAD植え込み患者に対する心臓リハビリテーション

5 ICD,CRT-D植え込み術後

6 糖尿病

A 運動処方

7 成人先天性心疾患

A 心不全

B 不整脈

C チアノーゼ性心疾患の患者の合併症

D 肺高血圧

8 慢性腎臓病

9 高齢者

A 高齢者の心臓リハビリの効果

B 高齢者の心臓リハビリの実際

C 当院での高齢者に対する心臓リハビリ

Appendix 心電図


略語集

索引

特記事項

※今日リンク、YNリンク、南山リンクは現在AndroidOSには未対応となっております。何卒ご了承下さいませ。

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