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末梢神経ブロックの疑問Q&A70

大嶽 浩司 (監修) / 上嶋 浩順 (編著)

株式会社 中外医学社

236 頁  (2017年11月)

Android 対応製品 iOS/iPhoneOS対応製品

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リリース日: 2018年03月30日

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今や周術期疼痛管理における必須手段となった超音波ガイド下末梢神経ブロックをわかりたいあなたに!

末梢神経ブロックは、まだその歴史も浅く、基本から応用まで現場で遭遇する疑問はつきないもの。それらの「?」に末梢神経ブロックを愛してやまないエキスパートたちが70のQ&Aでズバリ回答します!

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超音波ガイド下末梢神経ブロックは,いまや周術期疼痛管理に必須の手技となりました.麻酔科医として絶対に身につけなければいけない末梢神経ブロックに関する疑問について,末梢神経ブロックを愛してやまないエキスパート達がわかりやすく回答します.『気道管理の疑問Q&A70』に続くシリーズ第2弾,堂々の刊行!


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序文

Liberty without learning is always in peril; learning without liberty is always in vain. --John. F. Kennedy


末梢神経ブロックは,この10年でもっとも発展した領域の一つである.これには超音波診断装置の飛躍的な性能の向上が寄与している.末梢神経ブロックが確実に効果をもたらし,合併症が少なくなったことで,麻酔科医は大きな自由を手にした.おそらく10年前の麻酔科医が見たら,現在の麻酔計画におけるブロックの出現頻度に驚くであろう.しかしながら,一般論として「効果が確実になり,合併症が減少した」ことと,個々の麻酔科医がそれを実行できることとの差は存在する.本書は,70題の疑問に答えるという形をとって,その個々の麻酔科医が末梢神経ブロックを施行する確実性をあげ,合併症を減少させることを目的としている.この70題に対して,日本全国に散らばる多様な回答者が応えていることが本書の一つの特徴である.多様性は対応力を生む.予期せぬ事がおこる臨床での対応力をつけるに適した多様な回答者が意見を寄せた形の本書は,知識を網羅的に拾うことのできるいわゆる成書(教科書)と組み合わせることでその効果は倍増するであろう.本書を手にした読者は,ぜひ英文の成書も読みながら臨床に向かってほしい.


本書はさまざまな使い方ができる.とりあげた70題の疑問は,BasicとAdvanceに分かれている.物事をうまく実施するには,自らの実力を把握することが非常に重要であると先人は言っている.自らの持つ疑問がどのレベルにあるのかを知り,それは他者から見た評価に合致するかという検証にも本書は用いることができる.また,さらに目次にある疑問だけを読んで自らが答えることができるかというような使い方もできる.自分にあった使い方で,それぞれの読者の臨床に寄与することで,結果として患者の役に立つことができれば幸いである.


この本を手にする読者の多くは麻酔科医であろう.もし,この本を読んで実用的であると考えたのであれば,知り合いの整形外科医にぜひそっと薦めてほしい.この超音波ガイド下時代の末梢神経ブロックは麻酔科医だけにとどめておくにはもったいないからだ.


最後に,忙しい中,各章を執筆いただいた先生方,取りまとめの労をとって頂いた上嶋先生ならびに関係者に感謝の意を表して序文の締めとしたい.


2017年10月

昭和大学医学部麻酔科学講座 大嶽 浩司


末梢神経ブロックはまだまだ発展途上である


10年前,静脈血栓予防目的で,人工膝関節置換術の麻酔を,全身麻酔と持続硬膜外麻酔併用から,全身麻酔と持続大腿神経ブロックに変更しました.持続大腿神経ブロックの鎮痛効果には,驚きと麻酔科領域の新しい世界の幕開けを感じました.

あれから10年が経過し,腕神経叢ブロックや大腿神経ブロックのような従来のランドマーク法で行われてきた神経ブロックから腰神経叢ブロックやPECSブロックなどの新しい神経ブロックまで,さまざまな症例に対し我々は末梢神経ブロックを行い良好な周術期疼痛管理を行うことができるようになりました.

ただし現在でも,安全性や投与量,投与方法のような神経ブロック全般に遭遇する問題や人工膝関節置換術や大腿骨頸部骨折の有効な末梢神経ブロックの選択方法,さらに腰神経叢ブロックやretrolaminarブロックのような新しいブロックの適用症例など明らかにされていないことが多く,これらの疑問を解決するために「末梢神経ブロックの疑問Q&A70」を作成することにしました.

末梢神経ブロックを行うときに遭遇する疑問点を盛り込んだ本著は,末梢神経ブロックを行う際の必須の書籍になると思います.疑問を持った項目から読んでもらって構いません.
執筆者には末梢神経ブロックを愛してやまない末梢神経ブロックのエキスパートに執筆をお願いしました.

末梢神経ブロックに対する興味がさらに深まることを期待しております.この書籍は「気道管理の疑問Q&A70」とともに幅広い医療関係者の疑問を解決することを信じております.

最後に監修をお願いしました大嶽先生,各パートを担当していただいた先生方,中外医学社の方々には大変感謝申し上げます.


2017年10月

昭和大学病院麻酔科 上嶋 浩順


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ChapterI 総論

▶Basic

Q1 局所麻酔薬(末梢神経ブロック)の作用機序について教えてください.

Q2 神経ブロック合併症において,特に合併症に注意すべきはどんな患者でしょうか?

Q3 神経ブロックに使用する局所麻酔薬の最大投与量を教えてください.

Q4 局所麻酔薬中毒とは何ですか?その発生機序,分類,予防法などについても教えてください.

Q5 局所麻酔中毒の対応方法について教えてください.症状によって治療方法は異なるのでしょうか?

Q6 神経ブロック針は鈍針ですか?鋭針ですか?その選択の理由も含めて教えてください.

Q7 神経刺激装置は必要ですか?その使用方法,注意点についても教えてください.

Q8 超音波上での,神経の見え方を教えてください.見えにくい場合にはどうしたらよいでしょうか?

Q9 超音波ガイド下神経ブロックは患者の安全を高めることができたでしょうか?エビデンスをふまえて教えてください.

Q10 超音波ガイド下神経ブロックにおける平行法と交差法について教えてください.それぞれにメリット・デメリットは何でしょうか?

Q11 超音波ガイド下神経ブロックに用いられるプローブの種類と選択方法について教えてください.

Q12 プローブ操作方法について,上手になる練習方法を教えてください.

Q13 神経ブロックの安全評価について教えてください.

▶Advance

Q14 成人と小児の神経ブロックの違いを教えてください.

Q15 神経ブロック時の神経損傷の発生率について教えてください.神経損傷を避けるにはどのようなことに注意したらよいでしょうか?

Q16 神経ブロックはどのタイミングで行うのでしょうか?全身麻酔前でしょうか,全身麻酔後でしょうか?

Q17 持続末梢神経ブロックの利点と欠点を教えてください.また,カテーテル留置のポイントはどんな点でしょうか?

Q18 抗凝固療法と神経ブロックの関係について教えてください.神経ブロックにあたって休薬などが必要になるのでしょうか?

Q19 Dual guidance techniqueについて教えてください.

Q20 Triple guidance techniqueのフローチャート

Q21 ニードルガイドキットとは何ですか?神経ブロック施行時のニードルガイドキットは必要ですか?

Q22 長時間作用型局所麻酔薬に短時間作用型局所麻酔薬の併用は有効なのかを教えてください.

Q23 局所麻酔薬にステロイドは必要ですか?

Q24 局所麻酔薬にアドレナリン(エピネフリン)添加は有効ですか?

Q25 局所麻酔薬の投与方法は持続投与がいいですか?間欠投与がいいですか?

Q26 カテーテルオーバーザニードルについて教えてください.

Q27 神経ブロック中の鎮静について教えてください.

ChapterII 各論

1.上肢編

▶Basic

Q28 腕神経叢ブロックのアプローチ法について教えてください.

Q29 腕神経叢ブロックの各アプローチの使い分けについて教えてください.

Q30 腕神経叢ブロックの合併症を教えてください.

Q31 腕神経叢ブロック斜角筋間アプローチについて教えてください.

Q32 腕神経叢ブロック鎖骨上アプローチについて教えてください.

Q33 腋窩アプローチについて教えてください.

Q34 腕神経叢ブロックにおける麻酔薬の使用量について教えてください.

Q35 腕神経叢ブロックに神経刺激装置は必要ですか?

▶Advance

Q36 腕神経叢ブロック鎖骨下アプローチについて教えてください.

Q37 正中神経ブロック・橈骨神経ブロック・尺骨神経ブロックについて教えてください.

Q38 浅頸神経叢ブロックについて教えてください.

Q39 星状神経節ブロックについて教えてください.

Q40 肩甲上神経ブロックについて教えてください.

Q41 ターニケットペインについて教えてください.

Q42 横隔神経麻痺を予防して斜角筋間腕神経叢ブロックを行う方法を教えてください.

2.下肢編

▶Basic

Q43 腰神経叢ブロックについて教えてください.

Q44 大腿神経ブロックについて教えてください.

Q45 閉鎖神経ブロックについて教えてください.

Q46 坐骨神経ブロックのアプローチ方法について教えてください.

Q47 坐骨神経ブロック傍仙骨アプローチについて教えてください.

Q48 坐骨神経ブロック臀部アプローチについて教えてください.

Q49 坐骨神経ブロック前方アプローチ法について教えてください.

Q50 坐骨神経ブロック膝窩アプローチについて教えてください.

▶Advance

Q51 腰神経叢ブロックshamrockアプローチについて教えてください.

Q52 内転筋管ブロックについて教えてください.

Q53 外大腿皮神経ブロックについて教えてください.

Q54 足首の神経ブロックについて教えてください.足趾の切断術の疼痛管理を神経ブロックで行いたいです.

Q55 人工膝関節置換術の有効な末梢神経ブロックについて教えてください.

Q56 大腿骨頸部骨折の有効な末梢神経ブロックについて教えてください.

Q57 下肢切断の有効な末梢神経ブロックについて教えてください.

3.体幹編

▶Basic

Q58 腹直筋鞘ブロックについて教えてください.

Q59 腹横筋膜面ブロックについて教えてください.

Q60 傍脊椎ブロックについて教えてください.

Q61 肋間神経ブロックについて教えてください.

Q62 腸骨鼠径・下腹神経ブロックについて教えてください.

Q63 仙骨ブロックについて教えてください.

▶Advance

Q64 持続腹横筋膜面ブロックについて教えてください.

Q65 PECSブロックについて教えてください.

Q66 傍脊椎ブロックにおける局所麻酔薬の使用量と効果範囲について教えてください.

Q67 腰方形筋ブロックについて教えてください.

Q68 Retrolaminarブロックについて教えてください.

Q69 体幹神経ブロックは内臓痛を遮断できますか?

Q70 体幹神経ブロックの局所麻酔薬の極量について教えてください.


索引

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