ここが知りたい生活習慣病・腎臓病・高血圧対策Q&A100

  • ページ数 : 124頁
  • 書籍発行日 : 2012年1月
  • 電子版発売日 : 2012年11月17日
¥1,320(税込)
ポイント : 36 pt (3%)
この出版社は全書籍ポイント1.5倍 4/8 まで
今すぐ立ち読み
今すぐ立ち読み

商品情報

内容

生活習慣病・腎臓病・高血圧はいずれも長期的な治療と管理がもとめられるため、病状・治療方針・今後の経過や予後などを患者さんやご家族にわかりやすい言葉で説明し、十分理解していただくことは、大変重要な仕事になっています。 本書では、患者や家族が知りたいと思う100の疑問を選び、それぞれについて順天堂大学腎臓内科のスタッフがエキスパートの立場から懇切に、わかりやすく応えました。

序文

私達医師にとって,病状・治療方針・今後の経過や予後などを患者さんやご家族にわかりやすい言葉で説明し,十分理解していただくことは,大変重要な仕事になっています.私達は,患者さんやご家族にそれらについて説明していますが,特に混み合った外来診療の限られた時間内では,十分に伝えられていないのではないかと思っています.

そこで順天堂大学腎臓内科では,そのような問題を解消するため,「順天堂腎臓病・高血圧セミナー」を年2回開催し,腎臓病・高血圧の診断と治療についての啓発活動を行ってきました.毎回,多くの皆様のご参加を得て,ご質問も多数いただきました.皆様からいただいたご質問のなかから多かったものを100問選び,それに答える形で病気の理解を深めていただきたいと考え,2006年に「腎臓病・高血圧Q&A100 みなさんのご質問にお答えします」(南江堂)を刊行いたしました.今回,その後行われた5年間(計10回)のセミナーでの質問のなかから,新たに100問を選び姉妹本を上梓いたしました.執筆は,教室の仲間達に依頼し,わかりやすい言葉で簡潔に記載してもらいました.本書を前回と同様患者さんの療養に生かしていただければこのうえない喜びです.しかし,まだまだ難解な言い回しも多いことと思いますので,読者の皆さんのご意見・ご叱正をお願いいたします.

最後に,ご協力いただきました中外医学社の皆様に厚く御礼申し上げます.


2011年晩秋 神田川のほとりにて

富野 康日己

目次

Ⅰ.生活習慣病・動脈硬化

1.生活習慣病って,どういう病気ですか?

2.メタボリックシンドロームって,どんな病気ですか?

3.運動療法では,どのような運動をどのくらい続けて行うのがいいのですか?

4.善玉(HDL)コレステロール・悪玉(LDL)コレステロールは,どのような役割をしているのですか?

5.生活習慣や食習慣を良くすることで,悪玉(LDL)コレステロールを下げることができますか? また,善玉(HDL)コレステロールを上げることができますか?

6.血清総コレステロール値を上げるような食べ物には,どのようなものがありますか?

7.血清尿酸値を上げるような食べ物には,どのようなものがありますか? 尿酸値が高くなると腎臓が悪くなりますか?

8.中性脂肪(TG:トリグリセリド)の高値は,体に悪いのですか?

9.高齢者では,血清コレステロール値がある程度高いほうがよいということを聞きましたが,どのような意味ですか?

10.肥満なのですが,体重コントロールだけでよいのでしょうか? 体重計などに体脂肪率が測れるものがありますが,どのように利用すればいいですか?

11.もともと肥満気味でしたが,最近約10kgの体重増加があり,健診で初めて高血圧とたんぱく尿が陽性といわれました.肥満と高血圧・たんぱく尿は,関係がありますか?

12.医師から標準体重を守るようにいわれました.標準体重はどのようにして,決めるのですか?

13.最近,高脂血症は脂質異常症とよび方が変わりましたが,どうしてですか? 脂質異常症の基準値・ガイドラインや治療についても教えてください

14.脂質異常症にて通院中ですが,血液検査にて乳び血清といわれました.どういうことでしょうか?

15.最近,ジェネリック医薬品は値段が安いと聞きましたが,それはなぜですか? ジェネリック薬品でない薬品と効果に差はないのですか?

16.超音波検査とMRIで頸動脈狭窄といわれたのですが,その原因や治療法はどのようなものがありますか?

17."血液がサラサラになっているか"どうかをみる検査があると聞きましたが,具体的に検査データなど数値であらわすことができるのですか?

18.以前心臓のバイパス術を受け通院中ですが,動脈硬化を調べる検査(ABI・PWV)を行い,動脈硬化が進んでいるといわれました.具体的にどのような検査なのでしょうか?

19.血液検査で動脈硬化の指標となるものはありますか?

20.眼底検査で動脈硬化の程度がわかるものですか?

Ⅱ.腎臓病(一般・腎炎)

21.健康診断でたんぱく尿と血尿を指摘され,専門病院を紹介されました.どのような検査をするのですか?

22.腎生検を勧められました.どのようにするのですか? 危険はありませんか?

23.最近,CKD(慢性腎臓病)という言葉をよく耳にしますが,どういう病気ですか? その基準などについて教えてください

24.最近,AKI(急性腎障害)という言葉を聞きましたが,どういう病気ですか? ARF(急性腎不全)とどう違うのですか?

25.微量アルブミン尿陽性といわれましたが,よくわかりません.どのようなことなのでしょうか?

26.たんぱく尿(±)といわれましたが,この場合はどのようにすればよいですか? また,(+)(2+)などのときは,どのくらいの量のたんぱく尿が出ているのでしょうか?

27.たんぱく尿が出ると腎機能に悪影響を与えるのでしょうか?

28.たんぱく尿の選択性とは何ですか? 高選択性と低選択性での治療法の違いはあるのですか?

29.たんぱく尿を抑制・減少させる薬剤はないのですか?

30.ネフローゼ症候群ってどういう病気ですか?

31.健康診断で毎回尿潜血反応が陽性で,遊走腎といわれました.この先,腎機能が低下する可能性はありますか?

32.風邪をひいた後に真っ赤な尿が出ました.どうしてでしょう?

33.腎臓病を悪化させる要因にはどのようなものがありますか?

34.血液中の尿酸値が高いといわれましたが,そのままでいるとどうなるのでしょうか?

35.腎臓の機能評価に血清クレアチニン値が使われているといわれますが,どういうことでしょうか?

36.腎臓機能を計測する計算式があると聞きましたが,どのようなものですか?

37.血清クレアチニンの値が,以前は基準値が1.5mg/dL以下といわれたのですが,最近は1.0mg/dL以下といわれました.測定方法などが変更されたのですか?

38.血清クレアチニン値は,上がれば上がるほどその速さが急激になるといわれましたが,本当ですか? またその理由を教えてください

39.自宅で尿検査をする方法や蓄尿検査をする場合,どのような方法や器具を使うのですか? また,蓄尿検査でどのようなことがわかるのですか?

40.健康診断にて超音波検査で腎臓の石灰化をいわれました.これは腎臓でどのようなことがおこっているのでしょうか?

41.腎臓病は,遺伝するのですか? 家族に腎臓病の患者がいた場合,どうすればいいのですか?

42.IgA腎症ってどういう病気ですか? また,遺伝はするのでしょうか? わが国では,IgA腎症が大変多いと聞きましたがどうしてですか?

43.IgA腎症で,扁桃腺摘出+ステロイドパルス療法を行っているのですが,血清クレアチニン値が2mg/dLを超えると有効ではないといわれました.それはなぜですか?

44.IgA腎症の診断を受け,扁桃腺摘出+ステロイドパルス療法を行いたんぱく尿・血尿が消失しましたが,半年後からまたたんぱく尿,血尿が再度出現してきました.このようなことは,ありますか? また,そのときの治療法について教えてください

45.家族に糖尿病の者がいるのですが,糖尿病腎症は遺伝するのですか?

46.糖尿病腎症が増えているといわれますが,どうしてですか? その診断法と治療法を教えてください

47.高血圧が続くと腎臓は悪くなりますか? その際の治療法は何ですか?

48.多発性のう胞腎ってどういう病気ですか? 腎機能が悪くならないためには,どうすればよいですか?

49.ループス腎炎といわれました.どのような病気ですか? 治療法を教えてください

50.腎臓病の程度によった日常生活(運動や食事の制限など)の目安はありますか?

Ⅲ.慢性腎不全(保存期)

51.夫が腎臓病で食事療法をしています.家族の普通食と夫の低たんぱく食を一緒に作るときの工夫はありますか? 具体的に教えてください

52.低たんぱく食を長年続けることで栄養的な弊害は出てこないのでしょうか? 体に与える影響や他の病気をひきおこす原因になりませんか?

53.腎不全で,カリウム制限があり野菜などの量が不足しているので,ビタミン剤を服用したいと思いますが,飲んでいいですか? その場合の注意点はありますか?

54.腎臓病の食事療法では,生野菜などは控えるようにいわれています.栄養を考えると摂取は必要と思いますが,いかがでしょうか? 具体的な摂取量や調理方法を教えてください

55.たんぱく・塩分制限食を行う際に,味つけなどの工夫として,どのような栄養指導を行っているのですか?

56.高エネルギー・低たんぱくな補助食品などにはどのようなものがありますか?

57.糖尿病腎症にて血清クレアチニンCr1.88mg/dL,たんぱく尿も多くネフローゼ症候群といわれ,下肢のむくみもあります.近医にて減塩食以外治療法はないといわれましたが,本当にそうでしょうか?

58.糖尿病腎症に低たんぱく食は効果的ですか? 糖分も控えるのですか?

59.風邪をひいたり,扁桃炎や胃腸炎は,腎臓に悪いといわれますが,どうしてですか?

60.現在クレアチニン3mg/dLです.運動をしてもいいですか? 腎機能を悪化させない程度の運動療法について教えてください

61.腎臓が悪いときに,スポーツ飲料などを飲むのはいかがでしょうか? ゴルフなどの運動後には,スポーツ飲料を飲みたくなるのですが

62.腎不全の進行(悪化)を抑制する働きのクレメジンという薬は,どのくらいの時期から飲み始めるのですか? また,内服する際の注意はありますか?

63.腎不全といわれていますが,インフルエンザなどの予防接種を受けてもよいですか?

64.腎不全で通院中です.最近,手の甲や前腕などに内出血のようなアザが出ることが多くなりました.また,皮膚のかゆみもみられます.なぜ,そのようなことがおこるのでしょうか?

65.腎不全にて通院中ですが,肝臓の機能も悪く内服加療をしています.肝臓の障害が,腎不全を悪くすることはありますか? 肝臓病と腎臓病の関係を教えてください

66.腎臓機能が悪いときに,注意しなくてはいけない薬剤にはどのようなものがありますか? とくに,問題が生じやすい薬剤について教えてください

67.腎臓病があるときに,飲んではいけないサプリメントはありますか?

Ⅳ.高血圧

68.血圧が高いといわれ,病院へ行くようにいわれています.血圧の基準を教えてください.高血圧の初診時には,一般にどのような検査が行われるのですか?

69.血圧は本当に130/80mmHg未満に下げなければいけないのですか? 年齢や性別,個人差などを考える必要はないのですか?

70.高血圧で血圧の薬を内服するようにいわれましたが,どのような種類があるのですか? また,副作用はありますか?

71.血圧が高いといわれました.薬を飲む以外に,食事や運動など日々の生活のなかで血圧を下げる方法はありますか?

72.家庭血圧よりも病院での血圧が高いのですが,上がりやすい体質はどうチェックしていくべきですか?

73.家庭血圧のほうが,病院での血圧よりも高いのですが,どうしてでしょう?

74.血圧が130/95mmHgと拡張期血圧が高いといわれます.これはどういうことでしょう? また拡張期血圧を下げるにはどうしたらよいですか?

75.現在,血圧は正常ですが,家系的に高血圧の人が多いです.今後のリスクはどうでしょうか?

76.1日のなかで収縮期血圧が130-180mmHgまで大きく変動します.どのように判断すればよいのでしょうか?

77.1日のなかで血圧を測ると,時間によってまちまちの値です.どのように基準を決めればよいですか?

78.夜間や早朝(起床時)に血圧が高いです.どのような点に気をつければよいですか?

79.冬の寒い時期に血圧が高くなります.それはなぜですか? またその対策を教えてください

80.夜の降圧薬は,飲酒などをした後に内服してもよいですか? また,飲酒で血圧は上がりますか?

81.ヘビースモーカーでは,血圧は上がりますか?

82.降圧薬を飲んでいますが,血圧が低い日は飲まなくてよいのでしょうか?

83.高血圧があり,心室肥大といわれています.心臓はどのようにすれば戻りますか?

84.血圧が高く,医師からヒト脳性利尿ペプチド(BNP)が300といわれました.これはどういうことですか?

85.低血圧の治療法はありますか? 薬による治療法はありますか? 以前,胃全摘術を行い貧血もありますが,あまり心配ないと担当医にいわれています

Ⅴ.透析・腎移植

86.末期慢性腎不全の治療法として,血液透析以外の治療法はないのでしょうか? もっと進んだ治療法や実験レベルでの治療法があれば教えてください

87.透析を開始する判断の基準は,どのようなものでしょうか?

88.家族に腎臓病で透析をしている者がいます.子どもも腎臓病や透析になるのでしょうか?

89.血液透析を長期間続けるための秘訣は何ですか?

90.現在,血液透析を受けています.心胸比や血圧がよいので,ドライウェイトを上げられました.ドライウェイトは一定のほうがよいのでしょうか?

91.透析患者ですが,サウナで汗を流すことは,よいことでしょうか?

92.現在,血液透析をしていますが,水泳などの運動を考えています.透析患者における運動は,どのようなことまで可能ですか?

93.腹膜透析と血液透析のメリットとデメリットを教えてください.また,実際にかかる費用はどれくらい違うのですか?

94.腹膜透析を開始しました.担当医からは5年くらいで血液透析へ移行するといわれましたが,できるだけ長く続けたいです.どのようなことに気をつけていけばよいですか?

95.透析を続けているとどんな合併症があらわれるのですか? その予防法と治療法を教えてください

96.透析を受けているのですが,血清P値が高く副甲状腺機能亢進症といわれ手術を勧められました.手術以外の治療法はありますか?

97.腎臓が悪いために,貧血があるといわれ,月に1回注射を受けています.どのようなことが考えられますか? また,その対策を教えてください

98.血液透析の後半に血圧が下がってしまい,いつも疲れてしまいます.どのようなことが考えられますか? また,その対策を教えてください

99.日本では,年間どのくらい腎移植が行われているのですか? また,生体腎移植と死体腎移植とはどう違うのですか? 具体的に教えてください

100.腎移植までの手続きは,どのようにするのですか? 検査や書類作成,費用などを具体的に教えてください

腎臓病・高血圧に関係の深い臨床検査の基準値

腎臓病・高血圧に使われるおもな薬剤

索引

便利機能

  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応
便利機能アイコン説明
  • 全文・
    串刺検索
  • 目次・
    索引リンク
  • PCブラウザ閲覧
  • メモ・付箋
  • PubMed
    リンク
  • 動画再生
  • 音声再生
  • 今日の治療薬リンク
  • イヤーノートリンク
  • 南山堂医学
    大辞典
    リンク
  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応

対応機種

  • ios icon

    iOS 10.0 以降

    外部メモリ:6.1MB以上(インストール時:13.2MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:24.4MB以上

  • android icon

    AndroidOS 5.0 以降

    外部メモリ:25.2MB以上(インストール時:63.1MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:100.8MB以上

  • コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
  • コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcherが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784498020641
  • ページ数:124頁
  • 書籍発行日:2012年1月
  • 電子版発売日:2012年11月17日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

まだ投稿されていません

特記事項

※今日リンク、YNリンク、南山リンクについて、AndroidOSは今後一部製品から順次対応予定です。製品毎の対応/非対応は上の「便利機能」のアイコンをご確認下さいませ。


※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。


※コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcher(iOS/iPhoneOS/AndroidOS)が必要です。


※書籍の体裁そのままで表示しますため、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。