臨床画像 2019年4月増刊号 症候別画像診断プロトコル

  • ページ数 : 244頁
  • 書籍発行日 : 2019年3月
  • 電子版発売日 : 2019年9月13日
¥5,500(税込)
ポイント : 100 pt (2%)
今すぐ立ち読み
今すぐ立ち読み

商品情報

内容

画像医学,画像診断に携わる放射線科医や一般臨床医を対象に,画像診断の重要かつ最新のテーマ,話題のトピックスを取り上げて解説する総合画像医学雑誌。【特集】症候別画像診断プロトコル

■特集:症候別画像診断プロトコル  企画・編集/水沼仁孝
序説
Ⅰ.疾病診断(症候別)
外傷CT
脳スクリーニング(頭痛,めまい,意識障害など)[MRI/CT]
胸痛・背部痛(心筋梗塞,肺梗塞,大動脈解離)[MRI/CT]
ほか

序文

序説

 画像診断は疾病診断,病期診断,治療(手術)ナビゲーション,治療効果判定,再発診断など,それぞれの診療ステージにより求められる内容が異なり,さらに患者本人の状態(腎機能障害,各種造影剤アレルギー,磁性体埋設物,閉所恐怖症など)やDPC(diagnosis procedurecombination;診断群分類包括評価)対象か否かでその設計は変わってくる。

2018年現在,胸部単純X線写真や核医学検査単独でこれら画像診断の目的が完遂する場合は少なく,ほとんどはCTかMR,もしくはその両者の組み合わせで画像診断設計が行われる。

プロトコルとは探索対象疾患を診断するに十分な情報が表された(つまり,見落としのない)画像を撮像するための条件を具現化したものであり,対象疾患,使用機器の性能に左右され,さらに診療時間帯に求められる検査件数を受諾できる検査時間に収めることが求められる。プロトコルを作成するうえで考慮しなくてはならない点としてさらに,非侵襲的であること(非造影,より安価,被ばくが少ない),同一部位で2種類の検査もしくは重複する同じモダリティ検査が行われないことが挙げられる。

われわれ放射線科診断専門医が画像診断設計を行う場合,多列化したCTとDual‒energy CT,マルチチャンネル化したMRと3T MRI,さらに逐次近似法や人工知能を用いた再構成技術など,理解しておかなくてはならない領域は多岐にわたる。

今回,現時点で"最善",それが適わぬ場合には"次善"と考えられる画像診断プロトコルを紹介する。

本号では64スライス以上のCTとマルチチャンネルの1.5T MRIを念頭に,検査室占有時間(入室~退室)はCTで10分以内(最も占有時間が長くなると推測される外傷全身CTが10分以内であるため),MRで15分以内とし,症候別画像診断プロトコルを展開する。Dual‒energyCT,3T MRIに関しては,現状のトップレベルのプロトコルも紹介する。

 外傷CTは「外傷頭頸部CT」「外傷全身CT」「(外傷)四肢CT」に大別される。

外傷頭頸部CTは損傷が明らかに頭部または頸部に限局している場合に用いられ,全身外傷CTは高エネルギー外傷が主な対象となるが,意識不明で倒れていた乳幼児や高齢者にも行われ,外傷頭頸部CTに頭頸躯幹部の動脈相,躯幹部の平衡相の造影2相が追加された撮り方になる。(外傷)四肢CTは肩関節,上肢,股関節,下肢を対象とする。


企画・編集
那須赤十字病院 放射線科 水沼 仁孝

目次

特集:症候別画像診断プロトコル

序説

Ⅰ.疾病診断(症候別)

外傷CT

脳スクリーニング(頭痛,めまい,意識障害など)[MRI/CT]

胸痛・背部痛(心筋梗塞,肺梗塞,大動脈解離)[MRI/CT]

喀血[CT]

咳嗽[CT]

腹部救急疾患[CT/MRI]

女性の下腹部救急疾患[MRI]

異所性妊娠,分娩後出血,胎盤ポリープ[造影MRI]

異常妊娠(筋腫合併妊娠,前置胎盤)[非造影MRI]

黄疸スクリーニング[MRI]

血尿[CT/MRI]

不明熱・体重減少・食欲低下[CT/MRI]

検査値・健診異常

肺梗塞・下肢静脈血栓パターン[CT]

高血圧[MRI/CT]

ホルモン異常

下垂体

Zuckerkandl

腫瘍マーカー高値[CT/MRI]

CEA

CA19-9

胸部異常影[CT]

主膵管拡張[MRI/CT]

跛行・歩行障害[MRI/CT]

関節痛(肩)[MRI]

関節痛(肘)[MRI]

関節痛(手)[MRI]

関節痛(股関節)[MRI]

関節痛(膝)[MRI]

関節痛(足)[CT/MRI]

体表腫瘤[MRI/CT]

複視・眼球突出[MRI]

開口障害[MRI/CT]

咽頭痛[CT/MRI]

嗄声[CT/MRI]

難聴[MRI]

顔面腫脹・頸部腫脹[CT/MRI]

胎児診断:脳スクリーニング/胎児水頭症診断[MRI]

小児診断[MRI/CT]

新生児

脳神経:腰背部異常(腫瘤,皮膚異常)

頭頸部:網膜芽細胞腫

胸部:MRIとCTの適応−腫瘍および血管・気道評価−

腹部腫瘤

泌尿器・骨盤

骨関節:急性骨髄炎

新生児の虐待による頭部外傷

死後画像

非造影CT

非造影MRI

造影CT

Ⅱ.病期診断および再発チェック

頸動脈プラークイメージ[MRI]

悪性腫瘍一般[CT]−肺癌,乳癌,胃癌,大腸癌・直腸癌,子宮頸癌・子宮体癌,卵巣癌,腎盂癌・尿管癌・膀胱癌−

腎細胞癌[CT]

悪性リンパ腫[CT/MRI]

肝細胞癌[CT/MRI]

膵・胆道系悪性腫瘍[CT]

頭頸部癌[CT/MRI]

転移性脳腫瘍[MRI/CT]

脳腫瘍[MRI/CT]

良性腫瘍

悪性腫瘍

Ⅲ.ナビゲーション・実体モデル画像

術前CT colonography

深達度診断・血管支配診断[CT]

腸造影代替画像[CT]

CT bronchography[CT]−Virtual bronchoscopyを用いた肺野末梢病巣への経気管支的誘導−

肝切除ナビゲーション画像[CT]

骨関節CT:AO分類診断およびインプラント測定用画像[CT]

Ⅳ.3T MRI独特のシーケンス

非造影MRA(冠動脈,腎動脈)

MRS

拡散テンソル画像

前立腺−RESOLVE法による前立腺拡散強調像−

骨軟部(関節)

圧縮センシング

3D-GraSE法によるMRCP

自由呼吸下撮像

Ⅴ.ルーチン化すべきDual-energy CTプロトコルとそのポイント

脳神経・頭頸部

心大血管

胸部

消化器

泌尿器

骨軟部

Ⅵ.技術的解説

標準スライス厚・ピッチはどのように決めることが妥当か

CTにおける各パラメータとSNRの関係

MRIにおける各パラメータとSNRの関係

ノイズ除去についての最新知見

MRI:動きのアーチファクト低減について

メーカー推奨シーケンスはどのように決められるのか

CT:頭頸部,胸腹部,CTA

GEヘルスケア・ジャパン

フィリップス・ジャパン

シーメンスヘルスケア

キヤノンメディカルシステムズ

MRI:脳,脊椎,MRCP,女性骨盤,前立腺

GEヘルスケア・ジャパン

フィリップス・ジャパン

シーメンスヘルスケア−検査ワークフローを最適化する最新技術−

キヤノンメディカルシステムズ

便利機能

  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応
便利機能アイコン説明
  • 全文・
    串刺検索
  • 目次・
    索引リンク
  • PCブラウザ閲覧
  • メモ・付箋
  • PubMed
    リンク
  • 動画再生
  • 音声再生
  • 今日の治療薬リンク
  • イヤーノートリンク
  • 南山堂医学
    大辞典
    リンク
  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応

対応機種

  • ios icon

    iOS 10.0 以降

    外部メモリ:42.0MB以上(インストール時:90.8MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:168.0MB以上

  • android icon

    AndroidOS 5.0 以降

    外部メモリ:104.4MB以上(インストール時:213.8MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:417.6MB以上

  • コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
  • コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcherが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784008003913
  • ページ数:244頁
  • 書籍発行日:2019年3月
  • 電子版発売日:2019年9月13日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

まだ投稿されていません

特記事項

※今日リンク、YNリンク、南山リンクについて、AndroidOSは今後一部製品から順次対応予定です。製品毎の対応/非対応は上の「便利機能」のアイコンをご確認下さいませ。


※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。


※コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcher(iOS/iPhoneOS/AndroidOS)が必要です。


※書籍の体裁そのままで表示しますため、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。