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- 膵・消化管NETの診断と治療レジメン―治療に困った時に必ず役に立つ!
商品情報
内容
神経内分泌腫瘍(NET)の治療方針は多様であり、個々に応じた治療が必要となります。未だエビデンスに乏しい領域でもあり、ガイドラインでは治療方針が導き出せないことも多々あります。診療の現場において困った場合、疑問に感じた場合のバイブルとなります。
序文
序
歩、さらにはNET の概念の理解が広まったことにより、「時に遭遇する忘れてはならない疾患」として認識されるようになりました。NET の特徴としては、悪性度の幅が非常に大きいこと(G1 ~ G3、NEC)、遺伝性腫瘍(MEN1,フォンヒッペルリンドウ病など)を背景に発生するNET があり、この場合、治療方針が異なること、機能性NET によるホルモン症状に翻弄されることがあることなどが他の腫瘍との違いとして挙げられるかと思います。すなわち、「一筋縄ではいかない」のがNET 診療だと思います。
NET の薬物療法においては、ソマトスタチンアナログのほか、エベロリムスやスニチニブの分子標的治療薬、ストレプトゾシン、プラチナベースの化学療法、など多岐にわたります。近い将来においてはPRRT(放射性核種標識ペプチド治療)も国内で行えそうな状況にあります。また、NET は比較的長期予後であることからも転移を有する病態においても、外科治療、カテーテル治療など様々な集学的治療が有効であるため、その治療方針は多様であり、個々に応じた治療が必要となります。
しかしながら、未だエビデンスに乏しい領域であることもあり、実臨床でNET 患者さんと出会ったときに、ガイドラインでは治療方針が導き出せないことも多々あります。そこで、より実践的に、NET 診療の現場において困った場合、疑問に感じた場合のバイブルになるようにと考え、本書を企画しました。
このため、ガイドラインには記載のないもの、エビデンスとしてはまだ明らかにはないっていないものの項目も多岐にわたり、それぞれについてエキスパートの先生方による最新の情報と経験による知見についてわかりやすく執筆していただきました。忙しい診療の中で執筆いただきました先生方にはこの場を借りて心よりお礼申し上げます。
NET に対する薬物療法が次々と出てきており、集学的治療への関心も高まってくるなかで、内科外科の垣根を越えた本書は、皆様のNET 診療に大いに役立つものと確信しています。
2018年5月/p>
国立がん研究センター中央病院肝胆膵内科
肱岡 範
目次
Ⅰ章 総論
Ⅱ章 病態別に見た治療戦略の立て方(診断~治療)
1. 転移を有する機能性膵NET
a.インスリノーマ
b.ガストリノーマ
c.グルカゴノーマ、VIP産生腫瘍、ソマトスタチノーマ、カルチノイド症候群
2. 転移を有する非機能性膵NET
a.NET G1/G2
b.NET G3
c.NEC G3
3. 遺伝性疾患を背景としたNET治療
a.MEN1
b.VHL
4. 転移を有する消化管NET(症候性/無症候性含む)
a.消化管NET
b.消化管NEC
c.消化管MiNEN
Ⅲ章 GEP-NET/NECに対する集学的治療(エビデンスの乏しい領域に対するエキスパートの考え方)
1. NACおよび補助化学療法について その適応、エビデンス
2. 切除不能肝転移を有する場合の膵原発巣切除の意義について
3. 肝転移に対する外科介入の意義について
4. TAEはどのタイミングで行う?
5. 種々の薬物療法をどう使い分ける?
6. 非機能性NETに対するソマトスタチンアナログ併用の意義
7. PRRT 海外で行うには?
Ⅳ章 薬剤のマネージメント1. ソマトスタチンアナログ
2. エベロリムス
3. スニチニブ
4. ストレプトゾシン+5-FU/S1
5. CAPTEM
Ⅴ章 診断のポイント1. 膵NETに対するEUS-FNA
2. 膵神経内分泌腫瘍NET/NECの穿刺吸引生検検体を中心とした病理診断:WHO 2017分類も含め
3. ソマトスタチン受容体イメージング
コラム
1.WHO2017改訂のポイント
2.遺伝子診断
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書籍情報
- ISBN:9784906829903
- ページ数:133頁
- 書籍発行日:2018年6月
- 電子版発売日:2019年12月20日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:2
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