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- 草野 英二
- 救急·集中治療(24巻3・4号)AKIの管理Q&A―救急・集中治療のための質問237―
商品情報
内容
本書 24巻3・4号では、総論でARFからAKIへの概念の変換や早期診断のバイオマーカーなどこの領域の進歩を、また各論では症例を提示を通して診断やコツが会得できるように専門家に執筆いただきました。
序文
今世紀に入り腎臓病学も疾患概念に大きな変化があったが,それは慢性腎臓病(CKD)と急 性胃障害(AKI)の導入に代表される.従来の慢性腎疾患とか急性腎不全(ARF)といった概念よりも,いずれもブロードに捉えて,早期の段階から診断して,治療介入をしたほうが生命予後が良くなるとの工ビデンスが出始めたためであろう.これらの背景には,学問のグローバル化とインターネットなどのITツールの発展により,世界の広い範囲で研究成果や概念の共有化が行われつつあることが大きいと考えられる.
高齢化社会の到来で必然的に高齢者が増え,種々のリスクを有する患者が手術を受けたり,薬剤服用の機会も増えるために周術期のAKI発症が多く,死亡率も高い,予後も悪いということになると考えられる.最近の報告によると,ICU対象患者は世界で年間数百万人に上り,このうち約200万人がAKIを発症し,血液浄化療法を行っても死亡するケースが多いのが現状である.
AKI世界サミット会議が2005年から年一回開催され,早期診断のための診断基準が提言 されている.すなわち,AKIは48時間以内に発生した急速な腎機能低下で,具体的には血清クレアチニン0.3mg/dL以上の増加または基礎値から50%以上の上昇,尿量の低下として1時間当たり0.5ml/kgの乏尿が6時間持続を満たす段階でAKIと診断するとの基準が示された.また,RIFLE分類やAKIN分類などにみられるようにステージ分類が提唱され,ステージごとに検査や治療の対策を立てるととが勧められている.AKIの場合は,より鋭敏なバイオマーカーが必要であり,予後改善のためには,血清クレアチニンより鋭敏なバイオマーカーの開発が急がれている.
本特集では,総論でARFからAKIへの概念の変遷や早期診断のバイオマーカーなどこの領域 の進歩を,また各論では症例提示を通して診断や治療のコツが会得できるように執筆頂いた.
特集編集 草野英二
自治医科大学 腎臓内科
目次
Ⅰ.総論
Q1.変遷する概念:AKI(急性腎障害)と急性腎不全は,どう違いますか?
Q2.多臓器不全を合併したAKIの診断は,どのようにしますか?
Q3.多臓器不全を合併したAKIの治療は,どのようにしますか?
Q4.AKIの予後は,どうなっていますか?
Q5.AKIの原因疾患と鑑別診断は,どのような手順で行いますか?
Q6.AKIの臨床症状では,どのような事項が大切ですか?
Q7.AKIの保存的な治療法には,どのようなものがありますか?
Q8.AKIの血液浄化法には,どのようなものがありますか?
Ⅱ.術後AKI
Q9.手術後AKI(成人)
Q10.手術後AKI(小児)
Q11.産科領域のAKI
Q12.ショックとAKI
Q13.感染症関連のAKI(敗血症を含む)
Ⅲ.疾患によるAKI
Q14.CKDにAKIが合併した場合の診断と治療
Q15.腎炎によるAKI
Q16.コレステロール塞栓によるAKI
Q17.心不全,心筋梗塞によるAKI
Q18.肝疾患によるAKI
Q19.血液疾患によるAKI
Q20.膠原病によるAKI
Q21.代謝性疾患とAKI
Q22.横紋筋融解症によるAKI
Q23.運動後AKI
Ⅳ.薬剤によるAKI
Q24.非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)によるAKI
Q25.抗腫瘍薬によるAKI
Q26.抗菌薬によるAKI
Q27.造影剤によるAKI
Q28.降圧薬,利尿薬によるAKI
Q29.免疫抑制薬(カルシニューリンインヒビター)によるAKI
Q30.ビタミンDによるAKI
Q31.農薬,重金属,その他の非薬物性化学物質によるAKI
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書籍情報
- ISBN:9784883785162
- ページ数:236頁
- 書籍発行日:2012年4月
- 電子版発売日:2013年11月8日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:2
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